記録

こころが動いた時の記録

送電線の旅

その日ママチャリで家電量販店に買い物に出た。

すかっとした空がきもちいい。ふと送電線が気になった。

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送電線の根本を通り過ぎるとき、チャリンコを停めてみてる。

「XX線40番」とあった。なるほど。電車みたく路線名と番号が振ってあるのか。

じゃあ、電線つたいに次の鉄塔にいけば39番か41番という事になるはず。

 

送電線は直線でも、当然だが道はそういうわけではない。

くねくねと右左折をくりかえし

ちょくちょく上空を確認しないと送電線を見失ってしまいそうになる。

はたして到着した鉄塔は41番であった。増える方向に来たというわけか。

これ、ひゃく何番とかまであんのかなあ。

もうちょっとだけいってみるか。

 

42番の鉄塔は見えているところにある。

見えてるんだけど、道はくねくねして難儀。ふと公園にぶつかる。

あれ?この公園・・・なんだっけ???来たことあるぞ。

ええと・・いつだっけか・・・

すべり台の上にのぼったんだよ。そん時。

上から景色みたんだよな。なんでだっけ。ええぇ・・・

 

ぼけーと鉄塔の看板の番号をチェックしつつ43番、44番と通過。

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45番でゴールになってしまった。

そこは変電所だった。また同時に△△線という別路線の1番でもあった。

 

あら。ちゅうとはんぱ・・・

 

新たな路線の1番目から追っていく?やーちがうなあ。

40番から45番までの5本のあいだとはいえ、親近感がわいてしまったXX線。

おーし、XX線の1番まで見たろうじゃないか!!!ふんがー

40番までもどってそこから遡っていく旅に切り替えた。

買い物はどうでもよい。所詮どうでもよい買い物だったのだと妙に納得する。

こういうムダな買い物っていっぱいしてるんだろうな。

もはや懐かしい40番からリ・スタート。

 

予定どおり39番からスタート。当たり前なんだけどうれしい。

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この旅の難所は、国道など片側2車線道路を渡る時だった。

右か左か大回りして信号を探さないと渡れない。

空はいいなあ。鳥は楽だなあ。

 

あ。思い出した。あの公園のこと。

ひとりめの子がうまれたばかりの頃来たんだ。

まったくゆかりもエンもないのになんであんな場所の公園にいったんだろうか。

前後はまったく記憶がとんでしまってる。音の記憶が最初に出てきた。

熱い日の中、ベビーカーを押すガラガラガラという音。

いまおもえば何もわかってない赤ん坊に一生けんめいだった頃。

パパぶりをはっきしようとむちゅうだった

 

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川を越えたりしながら30番台から20番代へとたんたんと鉄塔を追う。

ひたすら番号が若くなっていくのを確認していく。

この単調な状態というのが旅の醍醐味だったりする。

途中、あきらかに家の庭に囲いもなく建ってる鉄塔があったりしてびっくり。

あれは国?都?区?東電?から金相当もらってんのかなあ。

そうじゃなきゃあわないよなあ。

 

10番台を経過してラスト10本。いよいよカウントダウンだ。

ばからしくなるか、遠すぎてあきらめるかなと思ってたけど。

40本は意外にもたいした距離ではなかった。

 

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たまにある分岐鉄塔。これまた難儀。

自分の線かどうかは次の鉄塔まで行かないと答えがわからない。

こういう時にかぎって俺のカンは外れるタチ。

ひーこらと分岐まで戻って逆へ。

ここまでくると「XX線1番」に期待がかかる。

なんだこのワクワク感は。大丈夫なんだろうか俺は。

 

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ようやくたどり着いたゴール。1番目の鉄塔は変電所内だった。

午前中にみた45番がそうだったように。考えればそうだよな。

「XX線1番」の標識が遠くからこんなちっちゃくかろうじて見えるだけだった。

標識の下でピースして記念撮影しようと思ってたのに。がっくし。

感動的なラストを想像してたのになあ。なんだよーこれ。

まったくもりさがるゴールとなった。送電線の旅はこれにて終了。

バイクだろうと飛行機だろうと一人旅はこんなかんじ。

たいして盛り上がらないし、わははーというおもしろい事もない。